サイネックス・マガジン

防災情報も満載! いざという時に備えることができる情報誌

目次
  1. 防災月間にあわせて、自治体の防災情報を確認しませんか?
  2. 東京都板橋区「いたばしくらしガイド/防災ガイド・ハザードマップ」
  3. どんな防災情報が載ってるの?

1.防災月間にあわせて、自治体の防災情報を確認しませんか?

 こんにちは! サイネックスマガジン編集部の島Dです。主に地域行政情報誌『わが街事典』をはじめとした、紙媒体の編集をしています。
 9月1日は「防災の日」です。そのため9月は「防災月間」として、全国各地で防災訓練や啓発活動が行われます。小学生のころ、二学期に防災訓練をした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
 
 今年は1月1日に能登半島地震が起き、8月8日には日向灘を震源とした地震(最大震度6弱、マグニチュード7.1)が発生し、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。それ以外にも大雨や台風に浸水被害、土砂災害、酷暑による熱中症被害など天災による被害が多発しています。

 災害は突然やってくるものですが、備えがあれば憂いや被害を減少させることができます。

 そのため『わが街事典』でも、防災情報を盛り込んでいるものが多くあります。いや、大小の差はありますが、掲載されていない冊子は近年ではないと言っても過言ではありません!

 今回は『わが街事典』の防災情報掲載例を紹介します。



2.東京都板橋区「いたばしくらしガイド/防災ガイド・ハザードマップ」

2-1.2つの特徴を合わせもつ両開き仕様

 板橋区では、『わが街事典』の特徴である行政サービスや区内の観光情報を紹介する「いたばしくらしガイド」と防災情報を掲載する「防災ガイド・ハザードマップ」を両面でドッキングさせた両開きの冊子を作成しました。

 両開きの冊子は、カセットテープのA面B面というわけではありませんが(古い!)、ふたつ異なる情報を提供する際に、明確に区別できる特徴があります。まさに板橋区はそれにあたります。

▲「いたばしくらしガイド/防災ガイド・ハザードマップ」は電子書籍からでもご覧いただけます。両開き冊子の特徴をご覧ください。

「いたばしくらしガイド/防災ガイド・ハザードマップ」


2-2.防災ガイド・ハザードマップの内容

防災ガイドとしては、「地震への備え」「水害への備え」「情報収集のしかた」「災害時に必要なもの」「避難所での注意点」「防災マップ」「水害ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」を紹介しています。
 
 「地震への備え」では、地震の揺れ方や地震が発生してからの身の守り方や避難の仕方を紹介しています。

 一読した区民の方々が、「我が家にはこれが足りない!」とか「今のうちに備えておこう」と思ったときに、すぐに行動にうつせるように「家具転倒防止器具取付費用の助成」や「建物・ブロック塀への助成」、「防災用品のあっせん」など区の支援事業を紹介するとともに、各種問い合わせ先を掲載しています。

 「防災ハザードマップ」では、地震や大規模火災が発生したときの避難先を確認できるように避難所や避難場所を掲載しています。さらに自宅近くにどんな避難先があるのかも確認できます。

 「水害ハザードマップ」では、集中豪雨版、荒川氾濫版・浸水継続版、高潮氾濫版・浸水継続版とケースに応じた3つのハザードマップを掲載しています。事前に自宅の付近にどんな浸水被害があるのかを知っておくと、避難を考える際の手助けにもなります。

 「土砂災害ハザードマップ」では、警戒区域と特別警戒区域を掲載しています。危険箇所がわかれば、地震や豪雨などの際に注意ができます。

※ハザードマップは板橋区から提供されたものです。



3.どんな防災情報が載ってるの?

3-1.災害に備えるために知っておいてほしい情報

 地震であれ、水害であれ、生命・財産にかかわる災害に対して備えるべき共通の方法があります。

 それが事前の準備と情報収集です。

 そのため『わが街事典』で防災情報を掲載する際にはテッパンといえる記事があります。

 ひとつめが、防災情報ツールの紹介です。いざという時に大切なのは、迅速で正確な情報収集です。自治体はさまざまな方法や複数のメディアで災害情報を発信しています。それらを網羅的にまとめて掲載しています。

例:千葉県八千代市

▲「八千代市暮らしのナビブック」電子書籍

 ふたつめが、避難するタイミングや判断の基準、避難の種類です。特に白から黄、赤、紫、黒と危険度を示した5段階の「警戒レベル」は多くの自治体で掲載されています。

 例:京都府綾部市

▲「綾部市暮らしの便利帳」電子書籍

 みっつめが、避難所の案内です。避難場所の確認を災害が起きてからしていては混乱に拍車をかけることになりかねません。家族がいるならば、事前にどう避難するか、避難先はどこにするのか(自治体の避難所や親戚・知人など)という相談はしておくほうがいいでしょう。

 例:東京都三鷹市

 ▲「三鷹くらしのガイド」電子書籍

 よっつめが、非常持出品の紹介です。家族で最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄品をストックしておくことが推奨されています。いま家庭になにがあってなにが足りないのか。チェックリスト付きで掲載しているものもあります。

例:埼玉県飯能市

▲「飯能くらしのガイドブック」電子書籍



3-2.自治体の地域事情にあわせた防災記事

 自治体との共同発行である『わが街事典』は、その自治体の全住民をターゲットに作成しています。そのため一般的に販売されている書籍と違い、特定の事情(地形など)や地域を限定して紹介することも可能です。
 
 例えば北海道北見市「北見市ガイド」では、北海道オホーツク地域で特徴のある暴風雪への注意を呼び掛けていますし、利根川の氾濫に悩まされてきた埼玉県羽生市「羽生市くらしのガイドブック」では特に水害時の避難の心得を掲載しています。また、沿岸部では津波の危険があります。神奈川県鎌倉市「鎌倉暮らしのガイドブック」では地震・津波対策を掲載し、特に津波警報・津波注意報のサイレンの特徴を紹介しています。

▲「北見市ガイド」電子書籍

▲「羽生市くらしのガイドブック」電子書籍

▲「鎌倉暮らしのガイドブック」電子書籍


 このように『わが街事典』に掲載している防災情報には、事前に知っておくといざという時に役立つ内容がたくさんあります。ぜひ、この防災月間の間に一度目を通していただき、家族で防災会議などをしてみてはいかがでしょうか。
 
 『わが街事典』では、防災情報だけでなく、観光情報や市勢情報など、自治体の希望に応じてさまざまな見せ方、デザイン、構成を考えて作成している情報誌です。

 住民に向けてこんな情報を冊子にして提供したいという方や、冊子を作った経験はないけれど、市として住民に周知したい情報をまとめたいと思っている自治体関係者の方々は、住民への情報提供のツールのひとつとして『わが街事典』の発行を検討しみてはいかがでしょうか。

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