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『わが街事典』ってどんな内容なの?2024年7月発行自治体から誌面の一部を紹介!

目次
  1. 発行自治体数1,100自治体を達成!
  2. 北海道紋別市「オホーツクもんべつ 市民便利帳」
  3. 岩手県大船渡市「大船渡市 暮らしの便利帳
  4. 秋田県大仙市「だいせん 暮らしの便利帳」
  5. 『わが街事典』の制作ポリシー

1.発行自治体数1,100自治体を達成!

 こんにちは! サイネックスマガジン編集部の島Dです。主に地域行政情報誌『わが街事典』をはじめとした、紙媒体の編集をしています。

 『わが街事典』発刊事業は、平成19(2007)年からはじまり、令和6(2024)年7月26日の秋田県大仙市の「だいせん 暮らしの便利帳」の発刊により、ついに発刊自治体数1,100を達成しました。1,741ある自治体のうち約63パーセントで出版できた計算になります。

 7月には、大仙市のほかに北海道紋別市、青森県大間町、岩手県大船渡市、茨城県河内町、千葉県野田市で新規発行を達成しています。そのうちで、筆者が制作にかかわった紋別市、大仙市、大船渡市の『わが街事典』を紹介します!


2.北海道紋別市「オホーツクもんべつ 市民便利帳」

2-1.紋別市の特徴

 紋別市は、北海道の北海道北部(道東地方)に位置する流氷のまち、漁業のまちとして有名です。オホーツク海沿岸の中央部に面し、西部と南部が山に囲まれているため、新鮮な海のめぐみと山のめぐみが堪能できる自治体です。

 特に紋別港は天然の良港で、水産業が盛んです。

 しかも、紋別市は、“育てる漁業”として養殖にも力を入れています。おかげで全水揚げの約6割強が養殖で、安定した漁業生産力を持つ水産都市となりました。

 そして紋別市といえばカニとホタテ! オホーツクの流氷のもとで動物性プランクトンをしっかり蓄えるので、身が引き締まり、旨みが凝縮されている美味な逸品として有名です。

 また、日本で唯一野生のアザラシだけを保護・飼育している「アザラシランド」ではアザラシとの触れあいができたり、冬のオホーツク海の流氷を砕氷観光船「ガリンコ号」に乗って堪能できたりするなど、紋別市ならではのアクティビティがたくさんあります。

2-2「オホーツクもんべつ 市民便利帳」の特徴

「オホーツクもんべつ 市民便利帳」は64ページの冊子です。山も海もある紋別市だからこそ、風水害・土砂災害・津波と特に防災情報にページを多く割き、災害への備えを促すようにしました。
 表紙は紋別市の代名詞である流氷の写真をメインとし、市内の名所やイベント写真を周囲に展開しました。市内のイラストマップや公共施設の情報など、住民にとって有益になる情報を楽しく読み進められるようにしています。

わが街事典』は自治体の特徴や行政サービスをコンパクトにまとめて作成しています。「オホーツクもんべつ 市民便利帳」は、紋別市内の多くの事業者様からのご協力をいただき、広告面でも充実した一冊となりました。

▲「オホーツクもんべつ 市民便利帳」は電子書籍からでもご覧いただけます。

電子書籍版「オホーツクもんべつ 市民便利帳」


3.岩手県大船渡市「大船渡市 暮らしの便利帳」

3-1.大船渡市の特徴

大船渡市は、岩手県の三陸沿岸部に位置し、岩手県内最大漁業生産量を誇るまちです。平成23(2011)年の東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、令和4(2022)年には全復旧・復興事業が完了しました。

 その一環として行われた三陸沿岸地域の諸都市を結ぶ三陸沿岸道路事業も全線開通したため、県都・盛岡市から気軽に遊びに行けるようになりました。

 大船渡市には、三陸沿岸の自然景観も堪能できる三陸沿岸の最高峰である五葉山や国の名勝・天然記念物に指定されている碁石海岸などがあり、トレッキングやキャンプ、釣り、漁船遊覧や海水浴など山と海のアクティビティが楽しめます。

そして、特に注目したいのが、大船渡市にゆかりのあるアスリートが多いことです。同市では、ゆかりのあるスポーツ選手や競技団体を「公認アスリート」として応援しています。

「公認アスリート」は次の通りです。
  陸上競技(長距離)、駅伝:熊谷真澄さん(プレス工業陸上競技部)
  9人制バレーボール(レシーバー):佐々木遥香さん(デンソーテンレッドフェニックス)
  野球(内野手):佐々木陸さん(JR盛岡硬式野球部)
  野球(投手):佐々木朗希さん(千葉ロッテマリーンズ)
  野球(外野手):尾形海渡さん(美唄ブラックダイヤモンズ)
  サッカー(GK):田中勘太さん(JFL 栃木シティFC)
  トライアスロン:寺澤光介さん(SUNNY FISH)
  バスケットボール:勉族(代表・沼田泰明)

3-2. 「大船渡市 暮らしの便利帳」の特徴

「大船渡市 暮らしの便利帳」は80ページの冊子です。東日本大震災の復興事業が終了したことで、住民の暮らしの向上が求められるようになってきています。地域でいきいきと暮らしていくためにも、行政サービスを広くわかりやすく周知していく工夫をしていくことが大切です。

 本書は親しみを持って手に取ってもらえるように、丸みのあるフォントを多用しています。また、用事ができた際に目的の課が見つけやすいように、市役所の案内図を大きく掲載しました

「大船渡市 暮らしの便利帳」は電子書籍からでもご覧いただけます。

電子書籍版「大船渡市 暮らしの便利帳」


4.秋田県大仙市「だいせん 暮らしの便利帳」

4-1. 大仙市の特徴

 大仙市は秋田県の内陸南部に位置する農業を基幹事業としているまちです。コメの収穫量は、東北で最大、全国でも2番目を誇っているほか、県内最大の大豆産地でもあります。

 大仙市で特徴的なのは、花火を通じたまちづくりをしていることです。同市には、日本の選ばれた花火師がつどい打ち上げ花火の美しさを競い合う「全国花火競技大会(大曲の花火)」をはじめ、さまざまな花火大会が開催されています。その開催頻度は、市内のどこかで毎月花火大会が開催されるほど! 市や商工会などの団体が主催する花火大会のほか、卒業式や入学式やスポーツ大会などでも花火があげられています。花火にかかわる事業を展開することで、観光客を呼び込んだり、住民の活動意欲を刺激したりすることができています。

 また、8自治体の合併により誕生した同市は、2025年に合併20周年を迎えます。今も各地区では、伝統的なお祭りや行事が大切に残されているなど、地域ごとに特色があり、(株)東洋経済新聞社の全都市「住みやすさランキング(例和4(2022)年」では、秋田県ではもっとも高い評価を得ています。

4-2. 「だいせん 暮らしの便利帳」の特徴

「だいせん 暮らしの便利帳」は112ページの冊子です。“合併した自治体あるある”ですが、合併前の庁舎は本庁舎機能を補う支所として利用され、各地区の行政サービスの窓口となっています。大仙市では、各地区に支所、公民館をはじめさまざまな公共施設があります。そのため地域別に公共施設が一覧できるように施設情報を整理しています。

 表紙も、市内8地域を象徴する写真を集めて、統一感を図ったデザインとして作成しました。

『わが街事典』は自治体の特徴をコンパクトにまとめて作成しています。「だいせん 暮らしの便利帳」は、大仙市内の多くの事業者様からのご協力をいただき、広告面でも充実した一冊となりました。


▲「だいせん 暮らしの便利帳」は電子書籍からでもご覧いただけます。

電子書籍版「だいせん 暮らしの便利帳」


5.『わが街事典』の制作ポリシー

 『わが街事典』は、全国自治体の特徴や取り組みなどを紹介するオンリーワンの冊子です。制作では、発行自治体の担当者様と綿密な打ち合わせを行っています。

 初版、再版と版を重ねていても、毎版ごとに違う制作コンセプト・デザインのもとで発刊している住民向けの情報誌です。住民への情報提供のツールのひとつとして『わが街事典』の発行を検討しみてはいかがでしょうか。

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