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50音別電話帳『テレパル50』

地域社会に貢献する
情報サービスのフロンティア

サイネックス創業以来の事業として60年以上発行し続けている50音別電話帳は、後に『テレパル50』としてブランド化し、今日まで全国1,200地区以上で発行、現在も地域に深く根付いています。

いまから約70年前、戦後まだ間もない頃の混乱期、日本の通信環境は電話帳どころか電話回線すら十分に復旧しない状況が続いていました。
経済復興による電話回線の復旧とともに、国はダイヤル式電話機の普及を急ぎ、アニメ「サザエさん」などでお馴染みの、いわゆる黒電話がこの頃に登場しています。
「電話番号を回せば相手と直接つながるダイヤル式の電話機が普及すれば、当然電話帳が必要になってくる。」この電話帳出版事業にいち早く着眼していたのが、当社創業者の村田信之でした。
創業者・村田信之は、日本電電公社(現NTTグループ)のものより「見やすく」「引きやすい」50音別の電話帳を作ることに没頭。50音を横にアイウエオ順に並べ、見出しに切り込みを入れる、またペラ丁合という印刷技術を研究し、苦心して出来上がった電話帳を市町村単位で編集しては、創業地の三重県松阪市から近隣県へと営業に飛び回っていました。
当時誰も発想しなかった民間による電話帳発行を事業化し、公社製との差別化をはかった技術開発、そしてたゆまぬ営業努力が実り、ついに当社製の本格的な電話帳第一号が 岐阜県大垣市で発行されました。時に昭和31年(1956年)のことでした。
以来、50音別電話帳『テレパル50』は、発達する通信網と日本経済の好景気の波にも乗り、地域住民の生活に欠かせない電話帳として、当社事業の礎を築いてまいりました。

長く必要とされ利用されるワケ

『テレパル50』が長年に渡り愛され続けている理由のひとつには、地域の生活者の視点に立って制作していたことが挙げられます。「口コミ」や「昔からの付き合い」が重要視される地域社会では、職業別などの曖昧な検索ではなく、ピンポイントで「○○商店」と検索されることが多いため、50音別で検索しやすい『テレパル50』が重宝されてきました。
また、地元商工会との連携をはかりながら、地域に密着した中小事業者向けに広告を販売することで、地域経済に不可欠な存在となることを目指した商品づくりをしてきたことも愛され続けた理由であると考えています。
実際に、現在も「『テレパル50』に掲載したい」「発行されるのはいつか?」などの問い合わせも少なくありません。創業以来当社を支えてくれた地域社会に対して恩返しするべく、当社は『テレパル50』の発行を続けてまいります。

令和となった現在、電話帳『テレパル50』には、行政と連携したコンテンツや全通信キャリアの電話番号情報が掲載されています。
行政と連携したコンテンツについては、『わが街事典』やジャンル別情報誌の発行により、多くの自治体と官民協働事業を展開する関係を生かし、子育て支援や行政手続き、防災記事などの行政情報を提供していただいております。その情報を紙面に掲載することにより、電話帳だけでない地域に根ざした内容となっているほか、地域の医療案内やリフォーム記事など、暮らしに役立つ情報を多く掲載しています。
また、全通信キャリアの電話番号情報掲載においては、番号情報データベース「TDIS」の導入により、品質向上、最新情報、独自編集を可能にし、対応しております。なお、当社はNTT西日本が運用する、番号情報データベース「TDIS」の登録第1号事業者でもあります。

紙とWebとの連携で
さらなる高みへ

携帯電話の普及や日常生活のデジタル化により、電話帳も大きく変わろうとしています。
二次元コードを利用したお客様のホームページへの誘導をはじめ、Googleマップへの誘導などコンテンツの充実をはかっており、電話帳を窓口としてWebへ誘導することで、紙とWebの連携を目指しています。そうすることで、『テレパル50』の可能性も大きく膨らみ、今までの電話番号を検索する冊子ではなく、日常的に地域の情報を収集できる冊子へ生まれ変わろうとしています。
今後も、紙の印刷物の特性を生かしながらWebとの連携をはかることで、ますます便利な『テレパル50』として地域社会づくりに貢献してまいります。